志望動機と志望理由の違いと、どちらを使えばよいかを解説

「志望動機」と「志望理由」の違い

就職活動をしていて、「志望動機」と「志望理由」の違いって何だろうと気になった方のために、それぞれの意味と、どちらを使う方がよいかを解説します。

「志望動機」は人が主語で、「志望理由」はものごとが主語

「志望動機」と「志望理由」の違いは「動機」と「理由」の意味の違いに注目することで理解することができます。それぞれの意味を見てみましょう。

人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。

動機(どうき)の意味 – goo国語辞書

物事がそうなった、また物事をそのように判断した根拠。

理由(りゆう)の意味 – goo国語辞書

少しわかりづらいですが、どちらも「○○という原因から□□という結果が生じた」という構図における「○○という原因」を指すことは共通しています。

違いは、結果の主語が人かどうかです。「理由」はものごと全般を主語にとれますが、「動機」はあくまで人だけです。

「志望動機」は「○○社を志望する」という「人が意志・意欲を持つに至った原因」ですが、「志望理由」はそれと同じ意味を表すこともできますし、「○○社を志望するという状況」の原因という意味にもなり得ます。

「志望動機」と「志望理由」の違いを気にする必要は無いが、迷うなら「志望動機」が無難

上述した通り、「志望動機」と「志望理由」は同じ意味にもなりますし、違いがあるとしても些細なものです。

なので、就職・転職活動でこの2つの違いを気にする必要はありません。

ただ、どうしても気になるなら「志望動機」を使えばよいでしょう。理由は下記の2点です。

  1. 「志望理由」よりも人にフォーカスが当たるので、熱意が伝わりやすい可能性があるため
  2. 「志望動機」の方がよく使われるため

1点目について、「志望理由」少し客観的な響きがありますが、「志望動機」は人が結果の主語になる場合にしか使わないので熱意のニュアンスが感じられやすい場合があります。

2点目については、実際にデータを見てみましょう。下記の画像は、「志望動機」と「志望理由」がGoogleで検索された回数です。(青が「志望動機」で赤が「志望理由」)

志望動機」と「志望理由」の検索数
「志望動機」と「志望理由」の検索数

期間によって差の大きさに違いはあるものの、一貫して「志望動機」の方が多く検索されています。それだけ一般的に使われているということですので、特に理由が無ければ「志望動機」を使うのが無難だと考えられます。

「志望動機」と「志望理由」の違い:まとめ

志望動機と志望理由の違いについて解説してきました。最後に内容を振り返りましょう。

  • 「志望動機」は生じる結果の主語が人
  • 「志望理由は」生じる結果の主語がものごと全般
  • 違いを気にする必要は無いが、迷うなら「志望動機」を使うのが無難

この記事が参考になれば幸いです。