公務員をつまらないと思う人の5つの特徴を元都職員が解説

公務員はつまらない

元都職員のイクロです。

  • 公務員をやってるけどつまらない…
  • 安定を求めて公務員になることを検討してるけど、仕事はつまらないのかな?

この記事では、上記のように考えている方に向けて、「どういう人だと公務員をつまらないと思うのか」について解説します。

私自身、都庁を退職した経験があります。その時のことにも触れていきたいと思います。

配属先がハズレの人だと公務員はつまらない

公務員は配属先によって仕事の内容が大きく変わる職業です。国家公務員なのか地方公務員なのか、地方の場合都道府県なのか市区町村なのかでも異なりますが、同じ組織内にさまざまな仕事が存在することはおおむね共通しているでしょう。

特に地方公務員の場合はその傾向が強いです。例えば市区町村の場合、財政を司るような中枢の仕事もあれば、窓口で住民対応をすることも、はたまたケースワーカーとして福祉事務所で働くこともありえます。

中枢と現場のどちらが合っているかは人により異なるとは思いますが、いずれにせよ自分の希望とマッチしない配属になった場合は仕事がつまらないと感じる可能性が大いにあるでしょう。

「○○区で区政を企画して□□□の課題を解決していきたい!」と考えていた人が、図書館に配属されて貸出の業務を担当することになったらギャップは当然大きいはずです。そのような場合、「公務員つまらないな…」と感じてしまうかもしれません。

公務員になる以上は、希望の配属が叶わずにまったく違う仕事をするケースは想定しておく必要があります。

事務仕事が嫌いだと公務員はつまらない

公務員の仕事は基本的に事務仕事です。つまり、決まったやり方にしたがって、決まったことを繰り返すことがメインになります。

もちろん前例の無い局面でバリバリ仕事をするようなケースも中にはありますが、割合はかなり少ないでしょう。

「事務仕事は嫌いですか?」という問いへの答えがYESの場合、公務員の仕事をつまらないと思う可能性は高いです。

自分で考えて行動したい人だと公務員はつまらない

公務員の仕事は条例にしたがっておこなわれるので、自分で創意工夫する余地はほとんどありません。

「何をするか」はあらかじめ完全に決まっていて、「どうやるのか」も考える余地がほぼ残されていません。

つまり、取り組むべき課題を自主的に検討したり、より効率的・効果的な手法を追求する人にとっては、公務員の仕事はつまらないでしょう。

成果主義の人だと公務員はつまらない

成果とは「投資対効果」の「効果」、つまり投資によって何がどれくらい生み出されるのかという部分を想定して話を進めます。

この前提に立ったとき、公務員の仕事に「より大きな成果を挙げる」という観点はほぼありません。というより、不測の大きな成果を挙げると逆に問題に繋がります。

「投資対効果」の「投資」は税金です。公的事業を進めるのに原価がかかりますし、公務員の人件費も税金から支払われます。とすれば、公務員でない人からすると、少ない税金でより大きな効果を得られればそれは良いことだと思うでしょう。

しかし公務員の原理だと、消費すべき税金の金額はあらかじめ決められており、これを節約することはかえって問題なのです。

したがって、「より少ない投資で、より大きな成果を」と考える成果主義の人には公務員の仕事は合っておらず、「つまらない」と感じる可能性が高いでしょう。

窓口仕事が嫌いだと公務員はつまらない

国家公務員のキャリア組であれば窓口対応は基本的に無いですが、それ以外は窓口で直接住民と関わる仕事をする可能性は念頭に置くべきです。

市区町村の場合は、住民の立場で役所を訪れて手続きをした経験がある方が多いと思うので、イメージはつきやすいでしょう。それに対して、都道府県や国家には窓口が無さそうなイメージがあるかもしれませんが、実はあります。

本省・本庁であれば基本的に窓口仕事は限られるのですが、都道府県や国家が管轄している出先機関は住民対応の最前線です。例えば都庁であれば都税事務所や都の建設事務所、国家なら法務局の出張所などです。これらに配属されると、窓口対応ばかりになることもあります。

窓口で直接住民の方をサポートしたいと思う方にはやりがいのある素晴らしい仕事ですが、仮にそうでないなら、公務員の仕事をつまらないと感じるかもしれません

公務員がつまらないと思って転職した体験談

公務員をつまらないと思う人の5つの特徴を解説してきました。

  1. 配属先がハズレの人だと公務員はつまらない
  2. 事務仕事が嫌いだと公務員はつまらない
  3. 自分で考えて行動したい人だと公務員はつまらない
  4. 成果主義の人だと公務員はつまらない
  5. 窓口仕事が嫌いだと公務員はつまらない

実は私も上記に当てはまり都の職員を辞めた経験があります。そのことについては下記の記事で解説しています。

とはいえ都庁を否定するつもりはまったく無く、純粋に私の事前認識が甘かったがゆえのことだと反省しています。

今公務員をされていて「つまらない」と思っている方にはすごく共感しますし、これから公務員になることを検討している方にはこの記事を参考に「自分は公務員に向いているか」をぜひ慎重に考えていただけると、良い将来に繋がると思います。