元都庁職員のイクロです。
この記事では、私が都庁と併願した東京大学の職員採用試験について、体験記形式で解説します。
東京大学の職員採用試験は「国立大学法人等職員採用試験」受験するパターンと、東京大学が独自に実施している「独自採用試験」を受験するパターンの2つがあります。
私は「独自採用試験」で合格を頂きましたので、そちらのパターンについて当時の体験を振り返ります。
東京大学の職員採用一次試験:筆記・グループディスカション
一次は筆記試験とグループディスカッションが同日にありました。
筆記試験
筆記試験は公務員の教養試験のようなタイプの問題で、一般知識と算数の力を問われるものでした。
レベルも公務員試験並かそれより気持ち易しめくらいで、私は公務員試験の対策をしていたので問題無く対応できました。
場所は東大の中規模くらいの教室でした。
グループディスカッション
筆記が終わると6~8人くらいに分かれて小さめの部屋に移動しました。
そこでは丸く並べられた机とイスに、それぞれが向かい合うかたちで着席しました。試験官は若目職員の方が2~3人。
ディスカッションのテーマは、大枠で言うと大学の財源確保に関するものでした。
私は、「大学の利用者を、大学生・大学院生に限らず、地域の中高生や生涯学習に取り組む中年壮年の方にも広げる施策を進めることで財源を確保していく」という提案をしました。
東京大学の職員採用二次試験:小論文・一対一面接
二次は小論文と一対一の面接が同日にありました。
小論文
非常にストレートで回答しやすい課題だったと記憶しています。
場所は小さめの教室でした。
一対一面接
小論文が終わると教室を移動して一対一の面接を受けました。
面接官は40-50代くらいの女性で、終始和やかなムード。受験生が素の自分でアピールできるよう取り計らっている印象を受けました。
東京大学の職員採用最終試験:一対多の面接
最終試験は重鎮の貫禄がある職員の方5名程度と一対多での面接でした。
一次と二次が割と古い感じの建物で行われたのに対して、最終面接は新しめの建物でした。敷地のかなり隅の方にあり、見つけるのに少し時間がかかったことを覚えています。
エレベータで上がり、ソファーがある待機スペースで前の受験生の面接が終わるのを待つかたちでした。結構この時間が長く、20分くらいは待機したかもしれません。
案内をしてくれた職員の方は若手で、大学名を聞かれたので答えると自分も同じだとおっしゃっていました。受験生が緊張を解けるように配慮してくださっている印象でした。
面接自体は重い雰囲気でした。面接官の方々に貫禄があることも影響していますが、それ以前に、おそらく意図的に多少の圧迫感を演出していたのではないかと思います。
特徴的な点として、事前に「自己PRできるものを一つ持参してください」という指示があり、面接のはじめの方で、その持参物をベースに自己PRをする流れがありました。
それ以降は一般的に面接でよく訊かれる内容でした。
東大職員の内定通知は電話
後日電話で合格を伝えられ、同時に入職意思を確認されました。私は他の選考が残っていたので、その旨を伝え、後日電話で辞退の連絡を差し上げました。
東大職員は早慶〜東大の受験生が多い
周りの受験生と話した限りでは、学歴としては早慶〜東大の方が多かったように思います。
休憩時間になるとお手洗いに行く方も多いですが、私を含めて「どこだろう?」とキョロキョロしている人がいる一方、迷わず一直線に向かって行く人たちもある程度おり、その人たちは東大生だったのだと思います。
その他、グループディスカッションや帰り道で一緒になった人は早稲田・慶応・上智・筑波・ICUとおおむね早慶レベルが多かったです。