都庁の教養論文試験の対策方法を元都職員が解説【過去問・出題予想】

都庁の教養論文試験対策

元都職員のイクロです。

この記事では、都庁を受験する方に向けて、教養論文試験の対策方法を解説します。具体的な3つの対策ポイントや、文字数・解答時間などの試験形式、そして過去問・出題予想など幅広く説明します。

都庁の教養論文は回答方針で的を外してしまうとその時点にアウトになりかねない難しい試験です。この記事を参考に、効果的な対策をしていきましょう。

都庁の教養論文の対策ポイント

都庁の教養論文の対策で重要なポイントは3つあります。

  1. 東京都の課題とその改善策について、都庁側の認識とズレていないことを書く
  2. 正しい論文の体裁で、わかりやすく書く
  3. 誤字脱字に気をつける(減点される可能性があります!)

以下で詳しく解説します。

東京都の課題とその改善策について、都庁側の認識とズレていないことを書く

都庁の教養論文は、論点と資料を与えられて、そこから「あなたが重要だと考える課題」を200字でまとめた上で、それに対して「都はどのような取組を進めるべきか、あなたの考え」を述べるという構成になっています。(出典:令和元年 職員採用試験

ここで論点として与えられる内容は、東京都が実際に課題と捉えて日々取組を進めているものです。例えば令和元年の試験では「東京の成長に欠かせない中小企業の支援」について問われました。

これを踏まえると、論文の中で述べる取組は、実際の都の取組と方向性が一致していることが重要だと私は考えています。

なぜなら、都が進めている取組は、巨大な人的リソースや長い時間をかけて検討した上で進められているため、普通の受験生が1時間30分という短い時間の中でそれを上回る案を出すことは考えづらく、なおかつそれは採用試験においても常識的に考えて織り込み済みのはずだからです。

つまり、キラリと光る素晴らしいアイディアを出す必要は無く、東京都が意識している課題とそれへの取組状況をしっかり把握した上で書いていることの方が大事ということです。

そのためには、都庁の情報発信をなるべくキャッチアップすることが重要です。

必ずチェックしたいのは、『未来の東京』戦略ビジョン。これは2040年代までの視野に入れて、そこへ向かう東京都の中長期的なビジョンを整理した資料です。東京都の現状認識や克服すべき課題、そしてあるべき望ましい姿などが語られています。

例えば上述した令和元年の「中小企業」を例に取ると、「事業承継や生産性向上に課題」(p.20)と明記されています。

そして、課題に対する取組としては、例えば事業承継については「東京都版事業承継フィールド」(p.198)というコンセプトが掲載されており、「家業の継続だけではなく、新たなイノベーションを創造する発展的事業承継(アトツギ支援)を促進」(p.198)、「小規模企業のM&Aなど多様な事業承継を支援するため、都の出資を通じた複数のファンドを育成」(p.198)と具体的に内容が書かれています。

こうした課題意識と具体的取組を把握していれば、あとはその方向性で書いて行けば「外していない内容」を構成できます。

中小企業の例で続けると、例えば課題は下記のようにまとめられます。

  • 東京都の産業は中小企業に支えられているが、後継者不在により事業を終了せざるを得ない会社が増えている
  • 中小企業の力を活用できなければ、東京都の産業は衰退していく
  • したがって、各企業の実情に合わせた事業承継を実現していく基盤を構築することが東京都の課題

その上で、この課題に対する取組として「単なる家業の継続だけでなく、新しいイノベーションに繋がる『発展的な事業承継』を支援」などを挙げていけばよいでしょう。

正しい論文の体裁で、わかりやすく書ける

論文試験では、内容面だけでなく体裁面も重要です。主張の結論やそれを支える論拠が適切な文章構成でまとめられている必要があります。

適切な文章構成とは、おおまかに言えば下記の構成です。

  • 序論(結論の明示)
  • 本論(論拠の説明)
  • 結論(結論を再提示)

このような「(小)論文の型」とされるものをしっかりと理解して、それに素直に沿って書くのが試験対策としては正解です。オリジナリティを出そうとすると逆効果でしょう。

一般的な大学受験の参考書などに良書が豊富にあるので、それらで型を理解した上で、都庁の模試や添削を受けてブラッシュアップしていくのがおすすめです。

誤字脱字に気をつける(減点される可能性があります!)

基本的なことですが決して侮れないのが、誤字脱字には十分気をつけるということです。

なぜなら、減点される可能性があるからです。

実際の採点基準は公表されていませんが、公務員の適正があるかを判断するための試験であることを踏まえると、「採用試験という重要な局面で、誤字脱字をしてしまう」というのはマイナス要因と捉えられてもやむを得ないでしょう。

論文試験で難しい語彙を使う必要は無いため、自信がある言葉だけを使って書いていきましょう。漢字があやふやだからといってひらがらで書けばよいというものではないため、わからないときは別の言葉を探すのが無難です。

都庁の教養論文の文字数と解答時間

解答時間は1時間30分、文字数は1,000字から1,500字です。1,000字に満たない場合は採点されないことがあると明記されていますので、必ず字数は意識しましょう。(出典:令和元年 職員採用試験

都庁の教養論文の過去問

都庁の採用試験の過去問は試験問題の公表|試験選考情報|東京都職員採用で直近3年分を見ることができます。

正しい対策をおこなうには、実際に出題された問題を分析することが何より重要です。必ずチェックするようにしましょう。

都庁の教養論文の出題予想

都庁の教養論文試験は、出題予想を出している予備校もあります。例えば、公務員試験の吉井塾などです。

実際に的中すれば相当有利ですし、外れたとしても応用が利いたり考え方を知る機会になったりするので、万全の対策で臨みたい方は出題予想を手に入れるのがおすすめです。

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