都庁の花形部署はどこ?元職員が7つの局をランキング形式で紹介

都庁の花形部署

元都職員のイクロです。

この記事では、数ある都庁の局の中で「どこが花形部署」なのかを解説します。

MEMO
あくまでも元都職員の筆者の個人的意見です。正確な統計を元にしたランキングではありませんので、あらかじめご了承ください。

都庁では官房系やお金を扱う部署が花形

都庁の花形部署には大きく分けて3つのパターンがあります。

  • 官房系の局
  • お金を扱う局
  • その他

官房系の局とは、特定の領域に限定されずに全庁を横断して総合的な取組を進める局のことです。通常は政策企画局・財務局・総務局の3つを指します。

官房系の局は、その性質上、都政全般を睨んだ広い視野で仕事を進めることが多いため、昇進を目指す職員から非常に人気があります。実際、2020年2月現在の副知事のうち行政官上がりの3名(長谷川明氏・多羅尾光睦氏・梶原洋氏)は、全員官房系の局の局長を経験しています。(詳しくは下記の記事をご覧ください。)

都庁職員の役職と昇進の仕組みを解説!【主事→主任→課長代理→管理職(課長→部長→局長→副知事)】 都庁職員の役職と昇進の仕組みを解説!【主事→主任→課長代理→管理職(課長→部長→局長→副知事)】

これらの3局は、花形部署の筆頭株です。

また、会計などの「お金を扱う局」も人気と言えるでしょう。これは都庁に限らず、公務員全般に見られる傾向です。財務局は官房系であり、なおかつお金周りの局でもあるので、ザ・花形です。

そして、官房系にもお金周りの局にも当てはまらないけれど非常に人気の高い局も存在します。例えば、オリンピック・パラリンピック準備局はその筆頭です。

都庁の花形部署7選

以下で、それぞれの花形部署について詳しく解説していきます。

政策企画局

都庁で花形部署といったらなんといっても政策企画局です。主な事業内容は下記の通りです。

都の行財政の基本的な計画及び総合調整、重要な施策の企画立案、報道機関との連絡調整、都市外交の推進

東京都の組織・各局のページ|東京都

このように、とにかく総合的で重要な取組を扱う部署で、都庁の中枢と言えます。在籍している職員数はかなり少なく、150名(平成31年度)しかいません。

新卒の職員が配属されるような部署ではなく、しかるべき経験・実績・能力を持ったホープが集まるエリート局です。

財務局

上述した通り、財務局は官房系かつお金周りの局なので、都庁の中でもかなり花形です。主な事業は下記の通りです。

予算、契約、財産の管理・処分、土地の取得、本庁舎等の維持管理、施設工事の進行促進・技術的支援

東京都の組織・各局のページ|東京都

特に予算を管理する部課は、多くの職員に憧れられる部署ではないでしょうか。

ただ、上記の事業内容にもある通り、本庁舎等の不動産を維持管理する部署もあり、これらは財務局としてはやや地味です。

総務局

一般企業で「総務」といったら花形とは対局にある存在と捉えられることが多いと思います。しかし、都庁で総務といったら花形部署の一つです。

これには2つ理由があると思います。1つ目は、官房3局として全庁に渡る取組に参画できること。2つ目は、そもそも公務員の行政職は「事務職」で、総務は事務の中心的な存在であることです。

ただ、政策企画局と財務局と比べると敷居はかなり下がります。職員定数を比べても、政策企画局:150名、財務局:437名、総務局:934人(すべて平成31年度)と、比較的多めです。

そうはいっても膨大な出先機関を抱える局と比べれば圧倒的に絞られた職員数ではあるのですが、政策企画局や財務局と違い大学卒業直後の新卒職員も一定程度配属される局になります。

その一因になっているのが、小笠原などの島しょに配属枠を持つことです。新規採用時に島しょ勤務についての意向を調査されますが、ここで島しょを希望すると初回配属で総務局に当てられる可能性があります。これについては下記の記事で解説していますので、よければご覧ください。

都庁の配属と採用面談 東京都庁で希望の配属先にいく方法と採用面談のコツ【出先機関?本庁?】

オリンピック・パラリンピック準備局

オリンピック・パラリンピック準備局は期間限定の特殊な局ですが、官房3局を凌ぎうる花形部署です。

東京でオリンピック・パラリンピックが開かれるという一生に一度しか無いような特別な局面に際して運営側のメンバーとして参画できるのは、かけがえのない経験でしょう。人気を集めるのも自然なことです。

発足してから実際にオリパラが開催されるまでの間に巨大な準備・調整をこなさなければならないため、それをまっとうできるだけの高い能力・豊富な経験値・高いモチベーションを持った人材が集まる局です。

会計管理局

会計管理局は都庁内部の各局に対する会計監査などをおこなう局です。主な事業内容は下記の通りです。

現金・有価証券等の出納・保管、支出負担行為の確認、決算の調製、会計事務の企画・指導・検査、新たな公会計制度、公金の管理・運用、各局への用品の供給

東京都の組織・各局のページ|東京都

官房3局と比べるとやや目立たないのですが、お金を扱う部署であること、そして会計監査というシチュエーションにおいてある種「他局をチェック・監督する立場」という特殊な責任を持つことから、花形の一つで言えるのではないかと思います。

局の職員定数は111名(平成31年度)と非常に小規模の局となります。

議会局

議会局も会計管理局と同様かなり小規模(平成31年度:148名)でやや目立たない部署ですが、筆者は花形の一つだと思います。

理由は、都政の骨格が決まる都議会という重要性が極めて高い存在を支え、運営し、ある種そこに影響を与える局だからです。

例えば議会局の議事部議案法制課の役割は下記のように定められています。(一部の抜粋です。)

議員提出議案の立案及び審査に関する事務

議案の法的及び制度的検討に関する事務

議会局|東京都

また、調査部調査情報課の役割は下記のようになっています。(上記と同様に、一部の抜粋です。)

都政その他の政策等の調査に関する事務
議案その他の専門的調査に関する事務

議会局|東京都

実際に代議士としての権限を持つのは都議会議員ですが、議会局の事務職員が議案の前提となるような調査や議案の立案・審査などをおこなうことから、やはり重要性が極めて高く、その意味で花形の部署の一つだと感じます。

主税局

主税局はこれまで解説してきた他の6局とはタイプが異なります。政策企画局・財務局・総務局・オリパラ局・会計管理局・議会局が出先機関をほぼ持たない本庁中心の局であるのに対して、主税局はむしろ出先中心の組織です。

職員定数も2,894人(平成31年度)と桁が一つ大きく、そのうえ出先の都税事務所は新規採用職員の配属先としてかなりメジャーです。

それではなぜ主税局が花形部署なのかというと、事務職員が中心の出先で現場経験をしっかり積める場所だからです。

花形というと本庁で都政の中枢を担う部署が基本になりますが、そうした場所で働くうえでは出先で直接都民の方々と接して現場感覚を身につけた経緯があることは重要です。

かつ、出先機関には上下水道や建設のように技術系主体の職場や、学校のように教員主体の職場なども多いため、事務方がなかなか主体になれない場合もありますが、主税局の都税事務所は事務系職員の職場です。

なので、事務系職員がまずはしっかり現場での経験を積みたいと思った時は主税局はぴったりの局で、実際大きく出世している方にも主税局からキャリアを始めているパターンも多く、その意味で(少し意味は異なるかもしれませんが)花形部署の一つと言えるのではないでしょうか。

都庁の花形部署:まとめ

都庁の花形部署を解説してきました。おさらいすると下記の通りになります。

  • 政策企画局
  • 財務局
  • 総務局
  • オリパラ局
  • 会計管理局
  • 議会局
  • 主税局

もちろん、これらに当てはまらない部署も意義のある重要な職場です。なので、優劣があるわけではなく、あくまでも元都職員の筆者が感じた花形部署です。

この記事が都庁の仕事をイメージする上で参考になれば幸いです。