元都職員のイクロです。
この記事では、大学受験で失敗した人の公務員試験について解説します。結論から言うと、大学受験で失敗した人も公務員試験に受かることはもちろん可能です。
そう言い切れる理由を以下で詳しく見ていきましょう。
公務員試験と大学受験の違いを比較
公務員試験と大学受験の違いを比較すると、おおむね下記のようになります。
- 大学受験:比較的狭い範囲で、深い知識と理解が問われる
- 公務員試験:かなり広い範囲で、浅い知識が問われる
大学受験は国立でも多くて7科目、私立だと通常3科目しか出題されない分、非常に深い知識や理解が問われる問題が多いです。
それに対して公務員試験は教養試験で20科目弱、専門試験で10科目以上が出題されるケースが多いです。さらに論文が課される場合もあり、合わせて30科目ほどの試験になることがあります。
私立大学の受験の約10倍に渡る科目から出題されると考えると難しそうに見えるかもしれませんが、その分ひとつひとつの問題がかなり浅い知識で解けるケースがほとんどです。高校の教科書に例題として載っていて、定期試験で出題されるようなレベルと言えるでしょう。
つまり公務員試験は極めて「広く浅く」の性質が強いです。これは、やればやっただけ結果が出やすいとも言えます。
深いところまで出題される試験では、一所懸命に勉強してもそもそも参考書に載っていない問題が出たり、いくら考えてもなかなか解き明かせないような複雑な問題が出る可能性があり、そうした問題はきちんと努力したからといって必ずしも解けるとは限らないです。
一方、広く浅くの試験では、きちんと代表的な参考書や予備校の授業に取り組めば、そこで習得できる知識や思考プロセスをそのまま当てはめることでほぼ正答できます。なので、努力が報われやすい試験だと考えることができます。
大学受験でよい結果を出せなかった人は、「自分は筆記試験に向いていないのでは…」と自信を無くされているかもしれませんが、心配することはありません。
公務員試験は、大学受験で失敗した人でも、正しい努力をすれば結果がついてきやすい試験です。
大学受験で失敗しても公務員試験で不利にならない
民間企業では膨大なエントリーを処理するために書類審査の段階で一定の学歴を下回る人を機械的に落とす場合があります。(いわゆる学歴フィルター)
それに対して、公務員試験では学歴はまったく採用試験に影響しません。あくまでも試験の点数で公平に評価されます。
なので、大学受験に失敗して自分の学歴に自信が無い人でも、公務員試験は安心して受験することができます。
大学受験で失敗した人にとって公務員試験は挽回のチャンス
上述の通り、大学受験に失敗した人でも公務員試験には安心してチャンレンジすることができます。
公務員の中でも難関とされる試験には、高学歴な人も少なからず受験してきます。ここで無事に合格することができれば、大学受験では一歩及ばなかった人たちと肩を並べて(あるいは追い越して)仕事をすることができます。
もちろん競争の勝ち負けがすべてではありませんし、何を重視するかは人によってさまざまです。ですが大学受験で失敗した人が「もう一度チャレンジしたい!」と思った時に公務員試験は一つの選択肢になるのではないかと筆者は考えます。