都庁職員の役職と昇進の仕組みを解説!【主事→主任→課長代理→管理職(課長→部長→局長→副知事)】

都庁職員の役職と昇進の仕組みを解説!【主事→主任→課長代理→管理職(課長→部長→局長→副知事)】

部長

部という大きな単位の長です。都税事務所や建設事務所など、都立の出先施設の所長も部長に該当します。

都庁で部長といったら相当偉いです。ヒラの職員が直接関わる機会は多くありません。部長室も立派だったりします。

局長

部のさらに上にある局という非常に大きな組織単位のトップです。かなりの影響力を持ち、普通の職員から見ると雲の上の存在です。

局長は省庁の部長や区市町村の副知事(場合によっては首長)などと遜色ないレベルで大きな役割を担っています。都庁の中ではスーパーエリート中のスーパーエリートです。

副知事

東京都職員の最高峰です。東京都の副知事は4名と条例で定められており、都議会の同意を得て知事が任命します。

「知事」と名が着くので、都知事と同じく政治家が就く役職のように見えますが、基本的には行政職員が昇進の最高到達点としてなる立場です。知事に事故があると副知事が職務を代理する(地方自治法第152条)ため、権限は非常に大きいです。

2021年2月現在、東京都の副知事は下記の4名です。※1

  • 多羅尾 光睦
    青山学院大学卒業。港湾局長、生活文化局長、総務局長を経て副知事に。
  • 梶原 洋
    東京大学卒業。福祉保健局長、政策企画局長を経て副知事に。
  • 武市 敬
    一橋大学卒業。港湾局長、財務局長を経て副知事に。
  • 宮坂 学
    同志社大学卒業。ヤフー株式会社社長などを経て東京都の副知事に。

なお、副知事には知事を代理する際の順序があり、現職の4名の順序は下記の通りです。

  • 第一順位 副知事 多羅尾 光睦
  • 第二順位 副知事 梶原 洋
  • 第三順位 副知事 武市 敬
  • 第四順位 副知事 宮坂 学
東京都政策企画局

本庁でも出先でも役職の扱いは同じ

「本庁か出先かで、同じ役職でも扱いに違いが出るのか」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。

例えば、本庁の課長代理と出先事務所の課長なら、役職で見ると課長代理の方が下だけれど、本庁なので出先の課長よりも偉いのではないか、と。

結論を言えば、本庁でも出先でも役職が持つ意味は変わりません。課長は課長、課長代理は課長代理なので、上の例だと本庁の課長代理より出先の課長の方が上です。

そもそも、本庁と出先は基本的に行ったり来たりするものなので、本庁の管理職が出先に異動するのも普通のことです。そこに左遷という意味合いは無く、純粋に管轄の違いでしかありません。

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