都庁の花形部署はどこ?元職員が7つの局をランキング形式で紹介

都庁の花形部署

会計管理局

会計管理局は都庁内部の各局に対する会計監査などをおこなう局です。主な事業内容は下記の通りです。

現金・有価証券等の出納・保管、支出負担行為の確認、決算の調製、会計事務の企画・指導・検査、新たな公会計制度、公金の管理・運用、各局への用品の供給

東京都の組織・各局のページ|東京都

官房3局と比べるとやや目立たないのですが、お金を扱う部署であること、そして会計監査というシチュエーションにおいてある種「他局をチェック・監督する立場」という特殊な責任を持つことから、花形の一つで言えるのではないかと思います。

局の職員定数は111名(平成31年度)と非常に小規模の局となります。

議会局

議会局も会計管理局と同様かなり小規模(平成31年度:148名)でやや目立たない部署ですが、筆者は花形の一つだと思います。

理由は、都政の骨格が決まる都議会という重要性が極めて高い存在を支え、運営し、ある種そこに影響を与える局だからです。

例えば議会局の議事部議案法制課の役割は下記のように定められています。(一部の抜粋です。)

議員提出議案の立案及び審査に関する事務

議案の法的及び制度的検討に関する事務

議会局|東京都

また、調査部調査情報課の役割は下記のようになっています。(上記と同様に、一部の抜粋です。)

都政その他の政策等の調査に関する事務
議案その他の専門的調査に関する事務

議会局|東京都

実際に代議士としての権限を持つのは都議会議員ですが、議会局の事務職員が議案の前提となるような調査や議案の立案・審査などをおこなうことから、やはり重要性が極めて高く、その意味で花形の部署の一つだと感じます。

主税局

主税局はこれまで解説してきた他の6局とはタイプが異なります。政策企画局・財務局・総務局・オリパラ局・会計管理局・議会局が出先機関をほぼ持たない本庁中心の局であるのに対して、主税局はむしろ出先中心の組織です。

職員定数も2,894人(平成31年度)と桁が一つ大きく、そのうえ出先の都税事務所は新規採用職員の配属先としてかなりメジャーです。

それではなぜ主税局が花形部署なのかというと、事務職員が中心の出先で現場経験をしっかり積める場所だからです。

花形というと本庁で都政の中枢を担う部署が基本になりますが、そうした場所で働くうえでは出先で直接都民の方々と接して現場感覚を身につけた経緯があることは重要です。

かつ、出先機関には上下水道や建設のように技術系主体の職場や、学校のように教員主体の職場なども多いため、事務方がなかなか主体になれない場合もありますが、主税局の都税事務所は事務系職員の職場です。

なので、事務系職員がまずはしっかり現場での経験を積みたいと思った時は主税局はぴったりの局で、実際大きく出世している方にも主税局からキャリアを始めているパターンも多く、その意味で(少し意味は異なるかもしれませんが)花形部署の一つと言えるのではないでしょうか。

都庁の花形部署:まとめ

都庁の花形部署を解説してきました。おさらいすると下記の通りになります。

  • 政策企画局
  • 財務局
  • 総務局
  • オリパラ局
  • 会計管理局
  • 議会局
  • 主税局

もちろん、これらに当てはまらない部署も意義のある重要な職場です。なので、優劣があるわけではなく、あくまでも元都職員の筆者が感じた花形部署です。

この記事が都庁の仕事をイメージする上で参考になれば幸いです。

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