元東京都職員のイクロです。
この記事では、東京のすごいところを、さまざまなデータを元に、経済・学問・観光・地理の4つの観点から解説します。
東京のすごいところ:経済編
まずは、東京都のすごいところを経済の観点から見ていきます。
大企業の過半数が東京都に所在
日本に存在する資本金が10億円を超える大企業の超える50.6%と実に過半数が東京都に位置しています。
外資系企業の70%以上が東京都に所在
外資系企業の日本支社の76%が東京に位置しています。外国の企業が日本への進出を考える際、やはり東京都が筆頭になっていることがわかります。
各国の国内総生産(GDP)と比較しても上位に当たる都内総生産(GMP)
東京都の総生産は2016年で9.7千億ドルです。これは、世界各国と比較すると、15位のメキシコ(10.8千億ドル)と16位のトルコ(8.6千億ドル)の間に位置します。国家という単位と比較しても、世界の上位に来るほどの経済規模をほこる地域であることがわかります。
全国平均の約1.7倍の所得水準
一人当たりの所得額を見ると、全国では319万円になるのに対して、東京都だけだと537万8千円と約1.7倍の高値を見せています。
東京のすごいところ:教育・研究編
次に、東京のすごいところを学問・教育の視点から見ていきます。
日本の大学の1/5近くが東京に所在
日本の全大学のうちの1/5近くが東京都に所在しています。東京の教育・研究環境が充実していることが伺えます。
国内トップで世界的にも上位の東京大学が所在
いわずもがな東京都に所在する東京大学は国内でもっともレベルが高い大学となっており、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発行している世界の大学ランキングでは国内最高の36位(World University Rankings 2020)を獲得しています。2位は京都大学で65位です。
東京のすごいところ:観光編
次に、東京都のすごいところを観光の視点から見ていきます。
訪都観光客は日本全体のおよそ50%
訪都外国人観光客数は1,377万人(2017年)。日本全体の外国人観光客が 28,69万1,073人(2017年)ですので、50%近くが東京都を訪れていることになります。
日本で4つしかない世界自然遺産の1つ、小笠原諸島
日本には屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道) 、小笠原諸島(東京都)の4つのユネスコ世界自然遺産があり、国内に4つしかない内の1つが東京都にあることになります。
ただし、小笠原諸島は東京都の区部から約1,000キロの距離があり、移動には竹芝桟橋からの定期便で24時間ほどかかります。
東京のすごいところ:地理編
次に、東京都のすごいところを地理や地形の視点から見ていきます。
東京は日本でもっとも人口が多い
東京都の人口は2019年の推計で1,393万7,664千人で、日本全体の1億2,618万1千人に対しておよそ11%を占める数字になっており、日本でもっとも人口が多い都道府県となっています。
また、日本全体ではすでに人口は減少トレンドに入っていますが、東京都は2019年現在においても人口が増加している数少ない都道府県です。
なお、東京都内で人口が多い区市町村トップ3は、世田谷区 > 練馬区 > 大田区となっています。
参考:「東京都の人口(推計)」の概要-令和元年8月1日現在|東京都
面積は日本全体のわずか0.87%で人口密度が国内最高
東京都の面積は2,193km²で、日本全体の378,000km²と比較するとわずか0.58%程度しかありません。
この小さな面積の中に日本でもっともたくさんの人口を抱えているため、当然人口密度も一番高い都道府県です。
全国平均の約4.8倍の地価
2019年現在の日本の地価は74万1081円/坪ですが、東京都だけで見ると362万4612円/坪となっています。およそ4.8倍の差があり、東京都の土地がいかに高いかがわかります。
参考:地価公示価格チェッカー