都庁の花形部署7選
以下で、それぞれの花形部署について詳しく解説していきます。
政策企画局
都庁で花形部署といったらなんといっても政策企画局です。主な事業内容は下記の通りです。
都の行財政の基本的な計画及び総合調整、重要な施策の企画立案、報道機関との連絡調整、都市外交の推進
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このように、とにかく総合的で重要な取組を扱う部署で、都庁の中枢と言えます。在籍している職員数はかなり少なく、150名(平成31年度)しかいません。
新卒の職員が配属されるような部署ではなく、しかるべき経験・実績・能力を持ったホープが集まるエリート局です。
財務局
上述した通り、財務局は官房系かつお金周りの局なので、都庁の中でもかなり花形です。主な事業は下記の通りです。
予算、契約、財産の管理・処分、土地の取得、本庁舎等の維持管理、施設工事の進行促進・技術的支援
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特に予算を管理する部課は、多くの職員に憧れられる部署ではないでしょうか。
ただ、上記の事業内容にもある通り、本庁舎等の不動産を維持管理する部署もあり、これらは財務局としてはやや地味です。
総務局
一般企業で「総務」といったら花形とは対局にある存在と捉えられることが多いと思います。しかし、都庁で総務といったら花形部署の一つです。
これには2つ理由があると思います。1つ目は、官房3局として全庁に渡る取組に参画できること。2つ目は、そもそも公務員の行政職は「事務職」で、総務は事務の中心的な存在であることです。
ただ、政策企画局と財務局と比べると敷居はかなり下がります。職員定数を比べても、政策企画局:150名、財務局:437名、総務局:934人(すべて平成31年度)と、比較的多めです。
そうはいっても膨大な出先機関を抱える局と比べれば圧倒的に絞られた職員数ではあるのですが、政策企画局や財務局と違い大学卒業直後の新卒職員も一定程度配属される局になります。
その一因になっているのが、小笠原などの島しょに配属枠を持つことです。新規採用時に島しょ勤務についての意向を調査されますが、ここで島しょを希望すると初回配属で総務局に当てられる可能性があります。これについては下記の記事で解説していますので、よければご覧ください。
オリンピック・パラリンピック準備局
オリンピック・パラリンピック準備局は期間限定の特殊な局ですが、官房3局を凌ぎうる花形部署です。
東京でオリンピック・パラリンピックが開かれるという一生に一度しか無いような特別な局面に際して運営側のメンバーとして参画できるのは、かけがえのない経験でしょう。人気を集めるのも自然なことです。
発足してから実際にオリパラが開催されるまでの間に巨大な準備・調整をこなさなければならないため、それをまっとうできるだけの高い能力・豊富な経験値・高いモチベーションを持った人材が集まる局です。
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